平成25年大相撲初場所 八日目

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今日も正午に当日券が売り切れたそうだ。三度目の満員御礼。今場所はあっけなく決まる相撲も少ない。横綱も落ち着いてきたし、やはり相撲内容の充実が客を呼ぶのだと思う。

その横綱陣。今日も二人とも危なげなかった。白鵬は昨日のビデオテープを見ているが如く、魁聖にすぐ右を差して左上手も取った。すかさずの上手投げがきれいに決まって、大きな魁聖は裏返し。横綱相手にまともにいきすぎ。突き放して慌てさせるなどの工夫が欲しい。

日馬富士の相手は臥牙丸。その体型から容易にわかるように、力をまともに受ければ一発で土俵中央から外へ吹っ飛ばされてしまう。反面、巨体を支える足腰に課題がある。左右、前後に動かしさえすれば足がついていかず極めて不安定になる。力を受けずに動かす、これが臥牙丸への攻め方。

横綱は今日も素早く立って、のど輪も交えて臥牙丸の体を起こした。攻めたい臥牙丸の重心は前へ。横綱がタイミング良く左へ動くと臥牙丸は「おっとっと・・・」。向き直った巨漢に再びのど輪で攻めてから、また手を引っ張りながら左に動くと、臥牙丸はつっかえ棒がなくなったかのように自らバッタリ倒れた。完勝。お手本のような相撲。いなした後に横からまわしに手をかけて、出し投げを打ってもよかった。

大関陣は鶴竜を除いて勝利。稀勢の里の相撲が落ち着いてきた。どっしり感が出てきた。松鳳山に押っつけられても慌てず、左で押っつけて右上手を取って捕まえて、左を差し込んで、胸を合わせて、確実に寄り切った(松鳳山の押っつけに威力がなかったこともあるが)。稀勢の里の勝ちパターンはこれだと思うんだけどなあ。これに持ち込めないときに、いかに我慢するか、だ。

把瑠都も連日の思い切った突き放しで、相撲巧者の安美錦に何もさせなかった。把瑠都もこの相撲に徹するべきなのかな。大関昇進を決めた頃も基本は突き放しだった。これができないときに、いかに耐えるか。稀勢の里と同じ。堪え忍んで勝っていけることが、上位安定の条件かもしれない。

大鵬さんに関する、北の富士さんの話が中継の合間に散りばめられていて面白かった。稽古の人だったようだ。巡業中に大関陣をつかまえて1時間半の稽古をしたそうだ。上体の柔らかさ、差し身(下手を取ること)のうまさ、足腰の強さ。大鵬関にはとてもかなわなかったと言っていた。二人の対戦の映像も流されて興味深かったが、もっと他の対戦映像も見たかったな。全盛時に全勝優勝したときの十五日間を連続再生で、とか。あるでしょ、NHKには。

明日から後半戦。大関どうしの対戦も始まる(誰も優勝争いに絡んでないけど)。横綱-関脇戦もある。両横綱による千秋楽決戦に期待が膨らむ。