平成25年大相撲初場所 十日目

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今日の幕内の実況はベテラン三人衆の一人、吉田賢アナ。相撲芸人によくモノマネされる人。今場所のテレビの実況は今日限りの一回だけ。いつもは二回あるのに。

その吉田アナに「今日も強い!」と言わせたのは、両横綱だった。なにしろ強いし速い。あまりにも強すぎて、あっけなさすぎて、お客さんは逆につまらないのではないか?と心配するほどだ。下位の取組から見ていると、相撲のレベルがだんだん上がっていくことが如実にわかる(途中に引き技で決まってしまう凡戦もあるが)。強そうな相手にいい勝負をして、最後は勝つ大関たち。そしてその先にあるものは、強そうな相手にもかかわらず圧倒的に”瞬殺”する横綱。こういう楽しみ方で見てほしいなあ。実際、横綱が二人揃ってこんなに充実してるときは、今後もそんなにはないかもしれない。

とは言え、私は今日の日馬富士に少し危険性を感じていた。昨日勝った後の余裕のコメント、四敗になってしまった今日の相手、把瑠都の危機感。余裕が隙につながり立ち合い後に一瞬でも遅れれば、大きな把瑠都に吹っ飛ばされる(軽量だからね)。

心配は全く無用だった。立った瞬間の左上手。すぐに出し投げ。背中に回って送り出し。見事としか言いようがない。立ち合いにガンと当たっていない、まともに受け止めていない、という注文もつけられるかもしれないが、一連の動きは”芸術的”だった(とは言い過ぎか)。

相手の把瑠都は昨日も白鵬にすぐ左上手を取られており、結果的に進歩がなかったことになる。ラジオで舞の海氏は「把瑠都は相手を全く見てなかった」と指摘したが、今日は見ていようと何をしようとダメだったのではないだろうか。これで五敗目。大関復帰するには、残り五日間でもう一敗もできない。

もう一人の横綱・白鵬は豪栄道相手に張り手。そしてすぐ左上手、右下手。今日は張り手が入ったが、最近ずっとこのパターンで、ずっと速い。出し投げを打つと豪栄道は無抵抗で土俵の外へ。豪栄道は上体が起きてしまっていて、どうやら張り手に面食らった様子だ。今までさんざん張られてきているのに、ここにきてまだ面食らってどうする!(ま、張り手がなくても勝ち目はなかったと思うけど)これで豪栄道も五敗目。来場所の大関獲りの話はしぼんだ。

今日の稀勢の里もよかった。琴奨菊とお互い左下手を引いての左四つ。体勢は琴奨菊の方がよかった。稀勢の里は右上手を取ろうと何度も手をかけるが、琴奨菊は許さない(まわしをぎゅうぎゅうにきつく締めているので指が入らないのだ)。稀勢の里、ここで慌てて自分から仕掛けずに我慢した。じれた琴奨菊が投げを打って崩しにきたタイミングでその腕をきめて押して土俵の外へ。粘りが出てきた稀勢の里、これから楽しみにしてもいいのだろうか?

全勝:日馬富士、一敗:白鵬、二敗:稀勢の里ら四人。明日から終盤戦。稀勢の里が横綱と対戦するまで二敗を守れるかどうか。