平成25年大相撲春場所 四日目

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さあ、日馬富士にもう油断は許されない。

昨日、この一文で締めた。
願いも虚しく、日馬富士が連敗した。

負け方が悪い。相手は千代大龍という、言わばポッと出の力士(彼には申し訳ないが)。押す力が十分にあってそれを伸ばすべきなのに、安易な引き技に味をしめて頼ってしまっている若手。それでは上位には通用しない。いま十両に落ちている若荒雄がその典型だ。そんなに甘くないぞ!横綱・大関陣は身をもって教えてやらねばならない。

今日の日馬富士、その千代大龍に引き落としで敗れた。粘ることもなく、一瞬の出来事だった。

千代大龍にこういう形で金星を配給してしまった罪は重い、と私は考える。金星=基本給アップ(1つにつき4万円らしい)。引退するまでずっと続く。

日馬富士は堅かった。ガチガチだった。立ち合い後の当たりがいつもより弱く押し込まれたこともあるが、その後の体の柔軟性がまるでなかった。なので千代大龍のベタな引きに、つっかえ棒がなくなった如くあっけなく落ちた。いつもの横綱なら残せるはずだった。

硬さの原因は、連敗することへの恐怖感だろうか。私はそう見る。最後の詰めが甘かった昨日。慎重にいかなければならない、慎重に・・・その気持ちが過ぎた。「大胆かつ細心に」言うは簡単。勝負事は難しい。しかし、日馬富士の肩を持つわけにはいかない。

その後の結びの一番、白鵬には怒気迫るものを感じた。今日は大関の稀勢の里、琴欧洲も負けており、あまりにもふがいない上位陣に怒っている、そんな風に見えた。相手が先場所不覚をとった妙義龍でもあるし。

今日の白鵬は左の脇を締めて押っつけていった。踏み込みは鋭く、体勢は低い。それでも妙義龍の右がのぞきかけたが、すぐに体を離して振りほどき、左にまわって脇について、そのまま土俵の下まで押し出した。落ちた妙義龍にポンとダメを押した。これは本来は誉められたことではないのだが、今日はなんとなくわかる。日馬富士や大関陣、しっかりせんかい!そういうメッセージに思えた。

大関陣。確かに栃煌山にいい攻めをされたものの、立ち腰で突き落としを狙うことしかできない稀勢の里。せっかくまわしを取ったのにその後の攻め手がなく、栃ノ心のいいようにされた琴欧洲。琴欧洲に関しては放送席から「体がどこか悪いのでは?」との声が出ていた。そうなのかな。三連敗だからね。休場もありうる。彼を今場所の注目力士に挙げた私はまだまだだなあ。

白鵬独走の予感がぷんぷんする。観戦しに行く十四日目、そこまで優勝争いは続いているのだろうか?

ちなみに、十両の実況はベテラン三人衆の一人、刈屋さんだった。これは大変珍しかった。昨年の名古屋場所五日目以来。向正面のレポートもベテラン藤井さんで、とても贅沢な十両中継だった。

十両のレポートが藤井さんだったということは、明日の幕内の実況も藤井さんなのだ(そういうローテーションになっている)。昨日実況したばかりなのに、これも珍しい。アナウンサーが不足しているのか??