日馬富士が全勝優勝

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平成24年名古屋場所は日馬富士が優勝した。それも全勝優勝。千秋楽結びの一番で横綱白鵬との全勝決戦。これ以上ない舞台だった。
日馬富士の調子がいいことは、場所前から伝えられていた。稀勢の里との三番稽古で圧倒していた、などなど。足のケガの不安から解放されたのだろう。
しかし大関に昇進してからの日馬富士には何度も落胆させられているからなあ。今場所もあまり期待せずに見ていた。

日馬富士らしい素早い動き、不利な体勢を一発で覆す相撲勘、反応の良さ。痛快だった。確かに調子がいいことはうかがえた。
突き放す相撲からまわしを取る相撲に意識を変えた、と新聞で読んだ。突き放しを失敗するとリスクが高いが、まわしを取ることを目指す方が安全性が高い、というような意味合いだったと思う。なるほど、今場所はそういう相撲を取っていた。大関・横綱という地位を守るには必要な考え方だろうな。特に日馬富士のような軽量力士にとっては。でも日馬富士らしさは影を潜めるようなことになると思うのだが。

白鵬との一番は日馬富士が圧倒した。白鵬はあっけなかった。実況の藤井さんが2時間かけて盛り上げてくれたのに。勝因は左でまわしを素早く取れたこと。そして休まなかったこと。白鵬に立て直す隙を与えなかった。だが今までの白鵬ならわずかな時間でも何とかして自分の形に持っていった。その素早さ、勘の良さが今場所の白鵬には見られなかった。これは残念な限り。相変わらず稽古不足を指摘されていたが、それが原因なのだろうか。それともどこかを傷めていた?

日馬富士の優勝は私は素直に嬉しい。元々好きな力士だし、大関の優勝は翌場所の綱取りへと話題がつながる。一人横綱の期間が長いからね。もうそろそろ、という機運がある。白鵬もそれを望んでいるし、彼の負担も軽減してあげたい。
横綱に昇進してほしいと思う一方で、昇進してしまうとかえって日馬富士の土俵人生が短くなるのでは?という心配もある。横綱が勝ち越すことに苦労していては話にならない。負け越すくらいなら休場、休場が続けば引退、横綱はそういうもの。軽量でケガの不安を抱えている日馬富士に横綱の地位は務まるのだろうか。務まってほしいのは山々だけど、白鵬キラーの大関として長く君臨するのも一つの道だと思う。

いずれにせよ、秋場所の話題の中心は日馬富士だ。プレッシャーに勝てるか、ケガは再発しないか。ただ、張り手の多用はやめてほしいな。