平成25年大相撲初場所 四日目

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きのう早々と白鵬に土がついたかと思えば、今日は四大関が全敗。四人以上の全大関が負けるなんて記録かもしれない。その中で唯一、熱戦になったのは稀勢の里-把瑠都戦。熱戦といっても、この二人のことだから大味だったけど。

大きな両者ががっぷり四つになった。これは相撲の醍醐味の一つ。五敗が限度なのに、もう二敗している把瑠都。今日は粘った。湿っていた?お尻にようやく火がついたのだろうか。寄られても土俵際で投げを打って体を入れ替えること、三度。昨日までならあっさり負けていたのに。

力が強い把瑠都にまわしを掴まれると、稀勢の里であっても自由がきかず、寄るくらいしかできないし、寄っても上記のように残される。従って腰を振ってまわしを切る(まわしから手を放させる)のがセオリー。だが、ここで舞の海氏の解説が光る。

せっかくまわしを切っても、次の手がないのだ。通常は切れたタイミングで投げを打つなりして体勢を有利な形に変えていく(頭をつけるとか)のだが、それがない。同じ体勢。切れただけ。把瑠都は当然、再びまわしを取る。この繰り返し。なんと、四回切って、四回とも取り直された。切ったときに寄ったりもしていたが、素直な寄りなので、すぐ取り直されて残された。

ここからは私の想像。まわしを切るなどという技巧的な相撲を、稀勢の里はちゃんと教えられてないのだ。部屋(鳴門部屋)の方針、師匠の方針として。そんな技をも圧倒するような力強さを持つ力士として大成してほしいのだろう。なので普段から技巧を磨く稽古もしていないし、稽古してないから本番でもできない。稀勢の里に限らず、鳴門部屋の力士を見ていてどうもそういう気がする。

「師匠によって全く違った相撲になってくるんですね」と舞の海氏。批判ともとられる、クレームが来そうな発言をまたしても(以前あったようだ)。それに負けず、はっきり言ってくれるので彼の解説は人気があるのだ。相撲協会の中にいないから言えるのだろうな。

再度、私見を。稀勢の里は強くなりたければ、この状況を冷静に受け止めるべき。そして、師匠が何と言おうと技術も身につけていくべきだ。頭をつける相撲も取っていこうよ。大関昇進後の低迷を打開しなければ。

でもね、稀勢の里ってそんな子ではないのです。いや、会ったこともないから知らんけど。多分そう。先代の師匠の急逝も経験しているし、部屋の方針に背くような子じゃない。素直で優しい人。

大相撲ファンからの期待度がいつもナンバーワンの稀勢の里の、ジレンマ。

両横綱は危なげなく白星(日馬富士が足を滑らせてヒヤッとしたけど)。上位陣で全勝なのは、なんと日馬富士だけ。突っ走ってよ~!

松鳳山に初日が出て(=一勝目をあげて)、舛ノ山は一回転させられたけど気力で勝った。
北大樹は「小手ひねり」という珍しい決まり手で四連勝。逆に雅山にまだ初日が出ない。
十両に落ちた常幸龍はうまく上手を切って三勝目。若いのに技巧もあって期待できる。

それと、幕下で向正面解説をしていた福ノ里さんの現役時代の映像が流れたのは貴重だった。ご本人も照れていた。