月別アーカイブ: 2013年5月

平成25年大相撲夏場所 五日目

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琴奨菊と琴欧洲が負け、大関陣の無敗記録は昨日でストップ。それよりも日馬富士が二敗目を喫してしまった。

栃煌山に思った通りのことをやられた。日馬富士は立ち合い後の当たりは低いものの、今場所はすぐ上体が起きてしまう。相手に効いていないので、栃煌山にすぐに左を差された。昨日も書いたように、彼はもろ差し狙いの力士。右を巻き替えてくるのは基本中の基本だが、横綱は易々と許してしまった。それでも元気な日馬富士ならば、瞬間的に巻き替え返すところ。それが、ない。もろ差しになられたまま。栃煌山は肘を張って日馬富士の上手を切った。これも教科書通り。絶体絶命の横綱は苦し紛れの首投げを打つ。これもよくある動き。豪栄道がよくやる、墓穴を掘る手だ。それがかえって栃煌山の体を引き寄せてしまい、焦りが増した日馬富士は肩すかしを見事に喰って惨めに落ちた。目を覆いたくなる相撲だ。

次に土俵に上がった結びの一番の白鵬。栃ノ心を相手に、すぐに右差し左上手。強引にちょうど一回転振り回して上手投げの完勝。強さを見せつけた。私は、白鵬は怒っていたと見る。怒りの矛先はもちろん、ふがいない日馬富士。本当は日馬富士を投げ飛ばしたかったのではなかろうか。白鵬はこのような活を入れる相撲をよく取る。第一人者としての気持ち、責任感。

日馬富士が危ない。もしかしたら私は今場所の国技館で日馬富士の姿を目にすることができないかもしれない。

平成25年大相撲夏場所 四日目

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4大関が揃って初日から4連勝。23年ぶりだそうだ。当時の大関は小錦、霧島、北天佑、旭冨士。名力士ばかりだ。今の稀勢の里、鶴竜、琴奨菊、琴欧洲も、後に名力士と呼ばれるようになるのだろうか。

稀勢の里が二日目以降は落ち着いている。不利な体勢でもバタバタせず、焦らない。どっしり受け止めている。しかし、見方を変えると立ち合いがまだ甘い。今日はもろ差し(左右とも脇に腕を入れること)が得意な栃煌山に、あっさりともろ差しを許してしまう。腰も高い。土俵際で馬力で何とか押し戻して左を差せた。その後も栃煌山にずいぶん振り回されたものの、ついて行き、攻めが止まった栃煌山を左差しを活かしてきれいにすくい投げた。栃煌山は止まると負けるのだ。こらえた稀勢の里が、今日は一枚上だった。

琴欧洲もバタバタしない。足のケガの具合は決してよくないそうだが、丁寧にまわしを取る相撲を取っている。今日は把瑠都の胸に頭をつけて低い姿勢。左を差して右は上手を引いた。やがて右も巻き替えてもろ差しになり、寄って行って巨漢を押し出した。お手本のような相撲。やればできるじゃないか。もしかしたら琴欧洲のファンはこういう相撲を望んでいないのかもしれないが、カド番だからね。贅沢は言っていられない。

琴奨菊にも安定感がある。鶴竜は冷や汗ものだが。
いつまで続く、大関無敗。得てして、こういうことを書いた途端に途切れるものだ。

平成25年大相撲夏場所 三日目

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今日のテレビの解説の舞の海氏は言った。「日馬富士が横綱の地位をずっと守っていくのは『いばらの道』です」と。

昨日のこの観戦記の最後で隆の山のことを書いた。「細くて小さくて幕内には定着できなくても、拍手をもらえる相撲は取れる」。幕内に定着できなくても・・・。図らずも前提条件のように書いてしまった。もちろん日馬富士と隆の山とでは実力差がありすぎるが、泣き所は似ている。そして、日馬富士は横綱に定着しなくてはならない。できなければ、待っているのは「引退」の二文字。大げさなようではあるけど、日馬富士という力士がこれからどのような生き様を見せてくれるのか、注目したい。(実は好きなのですよ、日馬富士のことは)

足首のケガさえなければなあ・・・。本人に代わって勝手につぶやいておいた。

その日馬富士、連敗は免れた。寂しいが、「免れた」という表現がピッタリだった。相手は自身の最高位、前頭二枚目まで上がってきた北太樹。攻めが早くて気っ風のいい相撲を見せてくれる力士で、私は幕内に上がった頃からずっと密かに応援している。いい時期悪い時期を繰り返しながら、やっとここまで来た。

そんな北太樹には申し訳ないのだが、日馬富士にとっては圧勝しなければならない相手だ。負けた翌日に彼と対戦するのはラッキーだと言える。しかし、土俵際まで押し込まれること二度、最後もなんとか上手投げで切り抜けたという格好だ。自信喪失がうかがえる取り口。立ち合い後の張り手が全く効いていないのが寂しさに輪を掛ける。まあ、勝ちは勝ち。復調を待とう。

では白鵬は万全かというと、本当はそうでもないのだ。それでも星を拾っていける、白鵬の強さ。

向正面の解説は中立親方(元・小城錦)。幕内解説は平成23年秋場所以来。舞の海氏とはまた異なる理論派でおもしろかった。