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平成25年大相撲春場所 十一日目

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中継で大村崑氏を発見。神田川氏は毎日、正面の桟敷席にいる。今場所は吉本の芸人さんを見ないなあ。今日は祝日。6回目の満員御礼。

全勝の白鵬、二敗の隠岐の海ともに勝った。昨日の把瑠都に続き、今日の琴奨菊にも白鵬との熱戦を期待した。白鵬は琴奨菊と組むのを避けるため、立ち合い後左で相手の右腕を抱え込み、左に動いて琴奨菊に左を差させないようにした。続いて激しい差し手争い。

その間の琴奨菊の出てくる圧力が強かったので、白鵬は首投げ気味に珍しくも引く動作を見せた。湧く館内。白鵬でもこんなことがあるのだな。しかし琴奨菊がぴったりくっついてくるのを感じ取るや否や、首を引っ張るのをやめ、逆に押し戻すように持っていき、琴奨菊の勢いを削いだ。この反応の良さ。琴奨菊の体は起きて、結局左四つの格好になった。

白鵬が避けた組み手になったのだ。ここで琴奨菊にいい策はなかったものか。琴奨菊は”素直に”右の巻き替えにきた。体を密着させて下手を差し込む隙間をなくし、それを防いだ白鵬。ここだ。この次の手が琴奨菊に欲しかった。巻き替えにいったけど阻まれた、これでは白鵬には勝てない。将棋の読みのように、白鵬の先の動きまで読んで、次々に動かなければ。

ところが先に動いたのは白鵬の方だった。巻き替えを防いだ後に腰を振って琴奨菊の左下手を切って体を寄せると、琴奨菊は呆気なく土俵を割った。反撃に備えて低く下ろされていた白鵬の腰が印象的だった(結果的に低く下ろす必要はなかった)。両者の力の差は歴然だ。

隠岐の海は千代の国の勢いに押されてハッとする場面があったものの、首投げに頼る千代の国の荒さにも助けられて、落ち着いて寄り切った。「微弱ながら頑張ります」とのコメント。ちょっとは欲が出てきたか?彼次第で優勝決定日が決まるからね。

日馬富士、稀勢の里、把瑠都、栃煌山、妙義龍、北太樹。いずれも危なげなく勝利。栃煌山、妙義龍はここ数日はいい相撲。北太樹は3場所連続の勝ち越しを決めた。

テレビ中継の「綱の系譜」のコーナー。今場所は北勝海(八角親方)。
「稽古は好きではないけれど、稽古しなければ勝てない。言い換えると稽古すれば勝てる。稽古は嘘をつかない」
稽古を大切にする心も加味されて横綱に推挙されたという力士。今はここまでする人はいないのかな。私も自分の身に置き換えて襟を正していかなくては。

平成25年大相撲初場所 七日目

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元横綱大鵬の納谷幸喜さん死去のニュースが十両の取組中に伝わってきた。私の記憶に残っている最初の横綱は大鵬だ(柏戸の記憶はなぜかない)。取り口などは覚えてないが、史上最多でまだ破られていない32回の優勝回数が示すように大横綱だった。貴乃花とも朝青龍とも白鵬とも親交があったと聞いている。それだけ慕われていた。明日からのテレビ中継で大鵬の取組がいくつも放送されることだろう。

上位陣は琴奨菊を除いて安泰。両横綱が安定している。日馬富士は連日の速攻。見ていて気持ちがいい。相手は大きい魁聖。まわしを与えたら力で持って行かれる。日馬富士は立ち合い後すぐに強烈なのど輪。狙っていた。魁聖はたまらず横向きに逃げた。その機を逃さず左上手を取って出し投げ。動き始めている大きな体は止まらない。振り回された魁聖の後ろについた横綱は、丁寧に送り出して決めた。この一連の動きがスムーズだ。これからの日馬富士も楽しみになってきた。

白鵬も豊響相手にすぐ右を差した。豊響も一応左脇を締めて対抗したが、難なく差されて左上手も取られた。横綱十分、いや十二分の体勢。豊響も力が強いので土俵際まで押されたものの、危ない感じは全くせず、余裕だ。横綱は左に回り込んで相手について来させ、その勢いも利用して左からの上手投げ。苦し紛れの投げではない。考えられた、完璧な相撲。おそらく自然に体がそう動いているのだろう。強い。格が違う。横綱が慌てさせられる相撲も面白いが、このようなタイプの違う落ち着いた取組を最後に二番見られて、納得だ。

テレビの解説は相撲協会・前理事長の武蔵川親方(元・三重ノ海)。昨日に続いて珍しい顔。武蔵川さんも定年だからね。理事長時代は不祥事の対応に追われたため厳しい顔しか見られなかったが、今日は一人の力士・親方としての顔だった。安心した。私の小さい頃、三重ノ海の名前もよく耳にした。成績を確認すると、大関・関脇時代が長かったのだなあ。横綱在位は六場所だ。今日の放送では懐かしい映像、懐かしい力士がいっぱい出てきた。大鵬、輪島、旭國、・・・。一時代を築いた人だ。

横綱に昇進したときに先代の武蔵川親方から「一簣功(いっきのこう)」という言葉を贈られたそうだ。簣(き)は土を運ぶ篭(かご)のこと。土を入れて一つずつ運んでいかないと大きな山は作れない。上に行くほど運ぶのが辛くなる。そして最後の一つを積み上げないと山は完成しない。
私も肝に銘じます。

琴欧洲は前傾姿勢かつ腹が大きい臥牙丸の前まわしを引いて出し投げの勝利。手が長い彼しか取れない相撲。
松鳳山は粘ってこらえて残して諦めず、逆転の小手投げで客席を沸かせた。相手は大関の琴奨菊だった。
豪栄道の相撲が粗くなってきた。まわしを取れなかったら引いてしまう悪い癖。二桁勝利をあげれば来場所は大関獲りで盛り上がるのに。

舛ノ山は相手のまげに指が入ってしまって反則負け。残念!もちろん故意ではない。客席からも解説陣からもブーイング。
雅山、今日は気迫を見せたが七連敗。

隆の山は魅せた。とったり、一回転、うっちゃり。取り直しになって立ち合いに当たらず右に思い切り変わって、千代の国が鉄砲玉のように土俵の外へ飛んで出た。隆の山の涼しい顔。千代の国の悔しい顔。

午前十時にチケットが売り切れ、札止めになった。相撲人気上昇傾向、か?

ラジオで沢田石和樹アナが栃乃若を「たかのわか」と実況。解説の北の富士さんが指摘。
「たかのわか??オレの聞き間違いかな?(笑)」「いえ、栃乃若です・・・」