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平成25年大相撲初場所 六日目

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日馬富士が自分の相撲を取りきって、無傷の六連勝。北大樹が負けたので幕内勝ちっ放しは日馬富士だけ。前傾姿勢で”突き刺さるような”当たり。それで松鳳山を一瞬下げさせて、再び来ようとしたところを低い体勢でもぐりこんで捕まえた。そして一気に寄り切り。この一連の流れるような動き、素早さ。日馬富士の魅力だ。

もぐるときに腰をもう一段、落としたのは「絶対に低くいくぞ」という気持ちの表れか。突っ張ってきた松鳳山へのフェイントの意味もあっただろう。こんなに俊敏な力士は日馬富士の他にはいない。

横綱昇進、大関昇進した力士は、自分の相撲がこのままでいいのかを振り返るらしい。地位に見合った相撲を取っているか?単に自分さえ勝てばいいのか?下位の者の力をしっかり受け止めなければいけないのではないか?この迷いが生じて相撲がわからなくなり、調子を崩してしまう人が多い。(日馬富士は大関に上がった直後に苦しんだ)

この意識は大切で、例えば強い人が立ち合いに変化(まっすぐ当たらずに横に逃げること)など、してほしくない。しかし頭を相手の懐につけたり、もろ差し(左右とも下手をとること)を狙ったりするのは、許されるのではないのかなあ。その取り方で勝ってきて昇進したのだから。

日馬富士の今日の相撲は、横綱らしい・らしくないに分ければ、後者かもしれない。自分より小さい松鳳山の下にもぐり込んだのだから。でもその動きが日馬富士らしいんだよなあ。多くの人がそう思ってるはず。突き刺さる当たりと速さが戻ってきて嬉しいはず。迷わずに、この調子で突っ走ってほしい。

白鵬は今日も万全で、一敗をキープ。こちらは二日連続のもろ差しだ。偶然続いただけかもしれないが、白鵬にもろ差しになられたら、相手は何もできない。

テレビの解説は中村親方(元・富士櫻)と北陣親方(元・麒麟児)。富士櫻vs麒麟児の激しい突っ張りの相撲は伝説となっている。あわせて百発以上の応酬。よくあんなに手が出るなあと驚くし、引いて決めよう(体をかわして相手を前に倒れさせる)とお互いに微塵も思っていないところが素晴らしい。

もうすぐ相撲協会定年の中村親方は現役時代、横綱と対戦して突っ張れることが楽しみで、わくわくしたそうだ。今も日馬富士を突っ張ってみたい、と言っていた(白鵬は体が柔らかいので突っ張りはあまり効かないらしい)。本当に相撲が好きなんだなあ。なんか、いいなあ。今の若手にもよく聞いてほしい話だ。

把瑠都は鶴竜に完全に懐に入られて三敗目。十勝して大関に復帰するには苦しい。
ベテラン雅山は六連敗。日に日に淡泊になって相撲が悪くなってきた。
栃乃若が先場所に続いて好調。ケガが治ってすっかり元通りだ。二場所後には三役も狙える力士。

中村親方によると「櫻(桜)」をしこ名につけるのは、縁起があまりよくないそうだ。すぐに咲いてパッと散るから。なるほど。日本を代表する花なのにね。

今日も林家ペー・パー子の両人がピンクの衣装でご観戦。あと何回来る?

平成25年大相撲初場所 四日目

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きのう早々と白鵬に土がついたかと思えば、今日は四大関が全敗。四人以上の全大関が負けるなんて記録かもしれない。その中で唯一、熱戦になったのは稀勢の里-把瑠都戦。熱戦といっても、この二人のことだから大味だったけど。

大きな両者ががっぷり四つになった。これは相撲の醍醐味の一つ。五敗が限度なのに、もう二敗している把瑠都。今日は粘った。湿っていた?お尻にようやく火がついたのだろうか。寄られても土俵際で投げを打って体を入れ替えること、三度。昨日までならあっさり負けていたのに。

力が強い把瑠都にまわしを掴まれると、稀勢の里であっても自由がきかず、寄るくらいしかできないし、寄っても上記のように残される。従って腰を振ってまわしを切る(まわしから手を放させる)のがセオリー。だが、ここで舞の海氏の解説が光る。

せっかくまわしを切っても、次の手がないのだ。通常は切れたタイミングで投げを打つなりして体勢を有利な形に変えていく(頭をつけるとか)のだが、それがない。同じ体勢。切れただけ。把瑠都は当然、再びまわしを取る。この繰り返し。なんと、四回切って、四回とも取り直された。切ったときに寄ったりもしていたが、素直な寄りなので、すぐ取り直されて残された。

ここからは私の想像。まわしを切るなどという技巧的な相撲を、稀勢の里はちゃんと教えられてないのだ。部屋(鳴門部屋)の方針、師匠の方針として。そんな技をも圧倒するような力強さを持つ力士として大成してほしいのだろう。なので普段から技巧を磨く稽古もしていないし、稽古してないから本番でもできない。稀勢の里に限らず、鳴門部屋の力士を見ていてどうもそういう気がする。

「師匠によって全く違った相撲になってくるんですね」と舞の海氏。批判ともとられる、クレームが来そうな発言をまたしても(以前あったようだ)。それに負けず、はっきり言ってくれるので彼の解説は人気があるのだ。相撲協会の中にいないから言えるのだろうな。

再度、私見を。稀勢の里は強くなりたければ、この状況を冷静に受け止めるべき。そして、師匠が何と言おうと技術も身につけていくべきだ。頭をつける相撲も取っていこうよ。大関昇進後の低迷を打開しなければ。

でもね、稀勢の里ってそんな子ではないのです。いや、会ったこともないから知らんけど。多分そう。先代の師匠の急逝も経験しているし、部屋の方針に背くような子じゃない。素直で優しい人。

大相撲ファンからの期待度がいつもナンバーワンの稀勢の里の、ジレンマ。

両横綱は危なげなく白星(日馬富士が足を滑らせてヒヤッとしたけど)。上位陣で全勝なのは、なんと日馬富士だけ。突っ走ってよ~!

松鳳山に初日が出て(=一勝目をあげて)、舛ノ山は一回転させられたけど気力で勝った。
北大樹は「小手ひねり」という珍しい決まり手で四連勝。逆に雅山にまだ初日が出ない。
十両に落ちた常幸龍はうまく上手を切って三勝目。若いのに技巧もあって期待できる。

それと、幕下で向正面解説をしていた福ノ里さんの現役時代の映像が流れたのは貴重だった。ご本人も照れていた。

平成25年大相撲初場所 初日

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今年も大相撲が始まった!新年になって、ちょっと落ち着いたら初場所が来て、終わったら1月ももう終わり、あらまあなんと早いこと。。というのが例年の感覚。

今年、盛り上がるか否かのポイントを敢えて1つ挙げると
「日馬富士がどれだけ横綱らしくなってくれるか」
にかかっていると私は思う。新横綱、軽量、故障持ちの日馬富士には重責かもしれないけど、横綱とはそういう地位なのだ。できなければ去るのみ。

千秋楽結びの一番の横綱対決がどれだけ盛り上がるか。たとえ日馬富士が優勝に絡んでなくても、「白鵬が負ければ優勝決定戦!」みたいな状況で日馬富士が勝てるかどうか。そんな意地だけは誰にも負けない力士になってほしい。

さて初日。結論から言うと、関脇以上の8人が全て安泰だった。最近ではとても珍しい現象。しかし本当の意味で安泰だったのは白鵬だけ。あとの7人はヒヤヒヤもの。そういう星でも拾えるのが上位陣たる者だとも言えるのだが。

白鵬の相手は先場所大活躍の新小結・松鳳山。場所前に横綱は松鳳山相手に稽古を重ね、全く寄せ付けなかったそうだ。力をつけてきた新鋭を指名して徹底的に稽古する・・・これは横綱がよくやること。狙いは2つある。まず、相手の実力を肌で感じること(それを踏まえて本場所に備える)。次に、横綱の責任として後進の相手をし育てること(これは横綱の実力を見せつけることにもなる)。実は括弧内のことが重要であって、新鋭は横綱の力に萎縮して本場所を迎えることにもなる。そう、この世界、甘くはない。

その稽古の最後、白鵬の肘が松鳳山の顔に入って脳しんとうを起こした。これは強烈だ。何番とっても勝てなくて、挙げ句の果てに気を失って終わったのだから。トラウマになるよ。白鵬もちょっとやりすぎ。

その影響か、今日の松鳳山は頭で当たらずに両手突きでいった。白鵬はそれも読んでいたかの如く、その手をはね上げバランスを崩させて一気に押し倒した。いいところなしの松鳳山。何もできなかった。

両手突きが敗因かもしれないが、それも作戦の一つだったと私は思う。ただ、突いた後に横に動くなりしてほしかった。まともに突くだけでは横綱には通用しない。動いて、慌てさせなきゃ。

白鵬にいいようにやられてしまったな、松鳳山。彼は今日からまわしを金色に変えてきた。金のまわしというのはカッコイイけど昔から”いわく付き”で、それを境に調子を落とすことがよくあるのだ。そうならなければいいけど。

焦点の人、日馬富士は栃煌山を寄り切ったものの、彼らしくない慎重な取り口だったゆえ、ハラハラした。土俵際まで押される場面があったが、よく見ると栃煌山の差し手を嫌って自ら離れていっている。栃煌山に差されると厄介だからね。冷静だ。こうして白星を重ねていくと、らしさも出てくるだろう。

初場所初日から満員御礼。それも当日券は午前中に売り切れたそうだ。九州場所とは雲泥の差。東京は人口が多いから、だけの理由だろうか?客席が沸く取組も結構あったし、この状況が続いてくれれば。

十両の式秀親方(北桜)の解説が面白くて仕方がない。よく喋る、取組に入り込む、話が飛ぶ、そして愛嬌がある、憎めない、天然だ。次回は十三日目の幕下の解説。