まとめ

横綱の品格について独断でまとめてみます。

前頁で紹介した、横綱当時の曙が考える理想の横綱像が全てを物語っていると思います。

立ち合い入門当初は格闘技のうちの一つとして、気軽な気持ちで相撲界に入ってきたかもしれません。
2年、3年、・・・と経験を積むことで、曙が言うような相撲界の歴史や伝統・横綱の地位の意味を感じ取っていければ理想的です。
時には師匠に注意されながら。
時には歴代の横綱たちの後ろ姿を見ながら。

始めから完璧な人間はいません。
こういうことの普段からの積み重ねが「品格」を形成していくのではないでしょうか。

今般の朝青龍のことも当人だけの責任だとは思いません。
師匠や相撲協会の「育てていくという自覚」にも問題があったと考えます。

不幸なことは、彼より先輩の現役横綱が長く存在せず生身のお手本がいなかったこと。
そして皮肉なことに上記のインタビューを残した曙が相撲界を去ってしまったこと。
付け加えて横綱審議委員会がどこまで相撲界全体のことを考えて提言しているか疑問だ、ということです。

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