相撲用語集

相撲界の組織・興行に関係する用語を集めました。

一門
一門とは相撲部屋の派閥のようなもの。
年寄は師匠から独立して新しく部屋を興すことができ、通常は師匠と同じ一門に属する。
(破門となり別の一門に移る例もある)
このように分家が繰り返され、現在では5つの一門(出羽海・高砂・二所ノ関・時津風・立浪)、53の部屋が存在する。
(どの一門にも無所属の部屋もあり)
過去は同じ一門どうしの力士の対戦は組まれなかった。
現在は「同じ部屋どうし」に緩和。


巡業
巡業とは東京・大阪・名古屋・福岡以外の地方で興行する本場所でない相撲のこと。
日本相撲協会の規定では
「本場所相撲間の期間を利用して地方を巡回し、相撲競技を公開実施し、地方の要望に応え、国技相撲の普及を図ることを目的とする」
と定めている。
「稽古場所」「稽古相撲」とも呼ばれるように、力士には本場所に向けての十分な稽古の場、行司、呼出、床山にとっても絶好の修練の場と位置付けられている。
協会には巡業部が設置されており、巡業の実施・運営を統括している。
巡業の構成員は巡業部長、副部長、審判委員(各一門より1名ずつ)、関取とその付け人、行司、若者頭、世話人、呼出、床山など総勢300人以上の大所帯である。
(巡業の時期と主な巡業先)
春巡業 4月。関西、中部、関東。
夏巡業 7~8月。東北、北海道。
秋巡業 10月。東海、関西、中国、九州。
冬巡業 12月。九州。
巡業先は災害があった地域への慰問など、臨機応変に決定される。

昭和32年以前は協会全体ではなく、部屋単位、一門単位、または複数の部屋・一門が合同して巡業組合を形成し、個々に巡業していた。
奨励の目的で古くは巡業番付というものがあり、本場所さながらであった。
昭和61年夏巡業から6回は巡業稽古報奨金制度もあった。
平成11年春~平成12年冬は巡業優勝制度が設けられ、成績優秀者に巡業スポンサーから賞金、賞品が贈られた。


年寄
年寄とは相撲協会に属する、元力士。親方とも言う。
年寄株(年寄名跡)を保有している者が年寄になることができる。
実情として年寄株は高値で売買されており、不透明な授受や税金申告逃れがしばしば問題となってきた。
現役時代に活躍し相撲界の発展に特に貢献したと協会から認められた力士に対しては、その力士一代のみ有効な一代年寄と呼ばれる年寄名跡が与えられる。

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