横綱審議委員会と横綱誕生の手順

日本相撲協会と並んでよく耳にするのが「横綱審議委員会」
どんな委員会なのでしょうか。

金太郎・横綱審議委員会

横綱審議委員会は1950(昭和25)年5月、横綱の監視役として設置された。
それまでは吉田司家が横綱免許を授与していた。
委員会の定員は15人以内で、相撲愛好家、有識者、マスコミ関係者などで構成される。
任期は原則2年。
委員は協会の諮問に協議のうえ答申したり、成績不振の横綱に調査の上で激励や注意、引退勧告などを行う。
主に協会からの横綱昇進の諮問に答申するのがいちばんの仕事であり、マスコミや世間の注目を浴びる。
決定内容に拘束力はないが、昇進の諮問に反対され見送られた例が過去にある。

横綱昇進の内規は1958(昭和33)年にできた。
(抜粋)
 一、品格・力量が抜群である。
 二、大関で二連続優勝した力士の推薦を原則とする。
 三、第二項に準ずる好成績をあげた力士の場合は、出席委員の三分の二以上の決議が必要。
 四、品格は協会の確認に基づき審議する。


・横綱誕生までの仕組み

(1)日本相撲協会は、理事長と審判部長が協議して、横綱審議委員会(横審)に昇進を諮問するか否かを決める。
(2)横審は協会からの諮問があれば横綱問題を審議する。
   諮問がなければ独自に協議はできないので、まず協会に成績・品格が横綱としてふさわしいと認められなければならない。
(3)横審で審議し、出席委員の3分の2以上の賛成で横綱推薦を答申する。
   各委員の賛否意見は会合後のマスコミ取材で事実上公開されるので、世間で物議を醸すこと多い。
(4)横綱推薦の答申を受けて、協会は理事会を開いて、横綱の昇進を決める。
(5)協会からの使者が新横綱の所属部屋に出向き昇進を伝達し、それを受けて新横綱は口上を述べる。

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